KOOV Challenge 2019 開催レポート

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今年で3回目となる『KOOV Challenge』を8月17日(土)、18日(日)の2日間に渡ってソニー本社で開催しました!今年は、昨年の第2回から KOOV ユーザーのネットワークもさらに広がり、日本、中国、そして遠くはオーストラリアから昨年を大きく上回る総勢161名の子どもたちがソニー本社に集いました。
チームで協力して課題解決を目指す「チーム競技部門」とアイデアをカタチにした作品を発表する「プレゼンテーション部門」を開催、「正解」が1つではない課題に、試行錯誤しながら取り組んだ子どもたちの様子を紹介します。

1日目は、3人1組のチームで課題に挑戦するチーム競技部門。
「いっぱいチラカセ」をテーマに、競技フィールドに配置されたKOOVブロックを、できるだけたくさんフィールドの穴に落として「チラカす」課題に挑戦しました。ロボットの制作時間は2時間程度、限られた時間の中、チームメンバーで活発にコミュニケーションをとり、試行錯誤しながら、自分たちなりの戦略で課題攻略を目指しました。

競技フィールドの全貌は当日まで非公開。フィールドを覆っていたベールが取り払われた瞬間、会場からはどよめきが起こりました。

フィールドの説明を経て、いよいよロボットの制作開始、会場の熱が一気に高まりました。どんな形のロボットにするか、どんな動きをするプログラミングにするか、チームで話し合いながらロボットの制作に取り組みました。

ロボットがある程度できあがると実際にフィールドで試走、制作したロボットが自分たちのねらいどおりに動くか試します。もちろんはじめからうまくいくことばかりではありません。うまくいかなかったところは、どうしてうまくいかなかったのか、どうしたら自分たちが思い描いている結果に近づけられるのかをチームで話し合い、修正を加えてまたフィールドで試します。失敗しては話し合い、修正し、また試す、何度も制作場所と競技フィールドを往復するチームが数多く見られました。

いよいよ本番、緊張しながらも制作したロボットの特長やチームの戦略を発表する姿、どきどきした表情でロボットを競技フィールドのスタート位置にセットする姿がとても印象的でした。

 

チャレンジを終えて。
うまくできて賞を獲得できたり達成感を得られたりした選手、思い通りにいかず悔しい思いをした選手、結果はさまざまでしたが、1日を通して体験したことを糧にさらなる飛躍を誓い、帰路につきました。

 

8月18日(日) プレゼンテーション部門

2日目に開催したプレゼンテーション部門は個人でもチームでも挑戦ができる部門、今年のテーマは「たのしくソウジ」です。
苦手だな、ちょっとやりたくないな、と思いがちなそうじ。それを楽しくするようなアイデアをKOOVで表現、つくった作品をみんなの前でプレゼンテーションしました。文化の違いや「ソウジ」をどうとらえるかによって生まれる作品はいろいろ、個性あふれるさまざまな作品が発表されました。

いよいよプレゼンテーション部門のスタート。
まずは予選ラウンドを実施、低学年の部、高学年の部それぞれ2つの組にわかれて作品のプレゼンテーションを行いました。各選手が決勝ラウンド進出を目指して、気持ちのこもったプレゼンテーションを見せてくれました。中には英語でプレゼンテーションに挑戦するチームもありました。

予選ラウンドの結果発表を経て、いよいよ決勝ラウンド。決勝ラウンドではステージに上がり、みんなの前で作品のプレゼンテーションを行いました。

低学年の部で金賞に輝いた作品「ピース・プラネット」。豪華客船に乗って旅を楽しみながら海に浮かぶマイクロプラスチックごみも「そうじ」してしまおうというアイデアです。アイデアや工夫をこらした作品はもちろん、その堂々としたプレゼンテーションに審査員の方々も驚きの表情でした。

高学年の部で金賞に輝いた作品「おソウジ用アロマガチャ」。スイッチを押すと掃除用のアロマオイルをランダムに出してくれるガチャをKOOVでつくってくれました。アロマオイルによって掃除する場所が決まっており、すべてのアロマオイルを出し終えると家はきれいでいい匂いに、さらにガチャからオヤツ券が出てくるので掃除のやる気もアップするというアイデアです。

中国選手のプレゼンテーション、その堂々とした発表は大人顔負け。日本の選手だけでなく、審査員も感心されていました。

プレゼンテーション部門を終えて。
自分とは違う着眼点や発想でつくられた作品の発表を聞いて、「同じ課題なのに、考え方や感じ方が違うことがたくさんあって面白かった」という感想が選手からあがるなど、国や文化を超えたいろいろな気づきが生まれました。その気づきをこれからの学びや作品づくりに生かしていこうという思いとともに帰路へ。こうして3回目の KOOV Challenge が幕を閉じました。

KOOV Challenge 2019 審査員

KOOV Challenge 2019 では多くの有識者の方々に審査員としてご協力いただきました。この場をお借りして御礼申し上げます。

赤堀 侃司 様(東京工業大学 名誉教授 / 日本教育情報化振興会 会長 / ICT CONNECT21 会長)
生田 茂 様(東京都立大学名誉教授 / 大妻女子大学 教授)
束 庆山 様(中国コンピュータ学会理事 / 揚子江デルタ地域電子職業教育グループ 常務理事 / 上海市産学連携教育協会理事 / 上海交通大学電子情報および電気エンジニアリング学院指導教官)
三澤 一実 様(武蔵野美術大学 教授)
榎本 竜二 様(聖心女子大学 非常勤講師 / 前東京女子大学 准教授)
佐藤 達哉 様(千代田区教育委員会事務局 主任指導主事)
石出 勉 様(文京区立茗台中学校 校長)
古谷 尚律 様(東京都小学校視聴覚研究会 会長 / 台東区立金竜小学校 校長)
中村 友里絵 様(鷗友学園女子中学高等学校 教諭)
奥村 光男 様(ソニー株式会社 ブランドデザインプラットフォーム クリエイティブセンター)
礒津 政明(株式会社ソニー・グローバルエデュケーション 代表取締役社長)

ソニー・グローバルエデュケーションの プログラミング教育

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