「知的好奇心ってどういうものなの」
「子ども知的好奇心を高めるにはどうしたら良いの」
あなたは今、このようにお考えではありませんか?
結論から申し上げると知的好奇心とは「もっと知りたい!」という気持ちのことです。
これにより、学習意欲・効果が高くなるとされています。
子どもには知的好奇心を持って学習したり、生活したりしてほしいですよね。
そこでこの記事では、知的好奇心について紹介します。
さらに以下の2点についても紹介します。
- 知的好奇心が高い人の特徴
- 子どもの知的好奇心を削いでしまうかもしれない気をつけるべきこと
子どもの知的好奇心を高めたいと考えている方は、ぜひ最後までご一読ください。
知的好奇心とは? |「知りたい!」と思うこと
知的好奇心は、物事を深く知りたいという欲求です。好奇心には「知的好奇心」と「拡散好奇心」の2種類があり、以下のように意味が区別されています。
名称 | 意味 | 英訳 |
拡散好奇心 | あらゆる分野について興味がある。広い分野を知りたいという欲求 | diversive curiosity |
知的好奇心 | 関心のある分野について、深く知りたいという欲求 | intellectual curiosity |
知的好奇心は英語で「intellectual curiosity」です。「intellectual」には、知的・知性的という意味があり、「intellectual curiosity」は一般的には知識の習得につながる好奇心とされています。
英語の意味からも知的好奇心とは、関心のある物事について深く知りたいということがわかります。
知的好奇心が高い人の特徴は学習意欲が高いこと
知的好奇心が高い人は、関心のある物事について深く知りたいという欲求があるため、自主的に学習をします。
例えば、昆虫や車などの分野については誰にも負けないほど詳しい同級生など、興味のある分野について多くの知識を持っている場合は、知的好奇心が高い人である可能性があります。
あなたのお子さまも興味をある分野について、自由に学習できる環境を用意すると、知的好奇心が刺激され、高い学習意欲が発揮されることがあります。
また、学習意欲が高いと、趣味や勉強、スポーツなどに対して主体的に取り組めるようになります。
1つの物事に対して詳しく理解しようとするため、趣味や勉強を継続して行えることも特徴でしょう。
子どもの知的好奇心を高める方法3選
子どもは40000回質問する〜あなたの人生を創る「好奇心」の驚くべき力〜によると、知的好奇心を高めるには幅広い知識を得て、「なんで?」と思うような疑問や驚きが生まれる体験が必要とされています。
幅広い知識を土台として好奇心と創造性が養われる
イアン・レズリー. 子どもは40000回質問する~あなたの人生を創る「好奇心」の驚くべき力~ (Japanese Edition) (p.290).
そこでこの章では、疑問や驚きが生まれやすい、子どもの知的好奇心を高める3つの方法について解説します。
- 外からの刺激・情報がある環境をつくる
- 好きに遊べる環境をつくる
- 保護者も知的好奇心を持つ
子どもの知的好奇心を高める環境をつくりたいと考えているなら、ぜひ取り組んでみても良いでしょう。
外からの刺激・情報がある環境をつくる
知的好奇心は興味のある分野について、深く理解したいという欲求です。
幼少期より外部からの刺激・情報をたくさん得ることで、「なんで?」と思うような疑問点を発見できる可能性が高く、知的好奇心が旺盛になる場合が多いです。
外部からの刺激を取り入れるおすすめの方法は、以下の3点です。
- 図鑑を見る
- 子ども新聞を読む
- 外で遊ぶ
特に外で遊ぶことは、運動や新しい価値観と出会うことにも繋がるためおすすめです。
好きに遊べる環境をつくる
自由に遊べる環境をつくることも、知的好奇心を高めるための重要な要素です。
文部科学省によると、幼少期は遊びによって情緒的・知的な発達を養い、将来的に社会の一員として生きるための基礎を形成していくとされています。
また、好きに遊べる環境の中で子どもが自分で考えて行動すると、新しい発見に繋がり「なんで?」という驚きが生まれる場合があります。
子どもに勉強をたくさんさせてしまう保護者もいますが、まずは子どもが好きに遊べる環境を作ってあげてください。
子どもが好きなことに興味を持ち、深く理解する楽しさを実感することで、勉強にも意欲的に取り組めるようになるでしょう。
保護者も知的好奇心を持つ
保護者も知的好奇心を持って、子どもに接することが大切です。
子どもが疑問に感じていないことも、保護者が「なんで?」と聞くことで新しい疑問や驚きに繋がります。
また、保護者が物事に対して深く理解することの面白さを自ら伝えていくと、子どもも知的好奇心を持ちやすくなります。
まずは保護者が子どもと一緒になって、物事に興味をもち、学習することの楽しさを共有すると良いでしょう。
子どもの知的好奇心を削いでしまうかも|気をつけるべきこと3選
子どもの知的好奇心を高める方法もあれば、削いでしまうかも知れない行為もあります。
ここでは、子どもの知的好奇心を削いでしまうかも知れない気をつけるべきことについて解説します。
- 子どもの行動を縛る
- 子どもに考えさせない
- 保護者が知的好奇心を持たない
子どもの行動を縛る
子どもの行動を縛ってしまうことは知的好奇心を削いでしまう可能性があります。
知的好奇心は外部からの刺激や、好きに遊べる環境をつくることで高まるとされています。
保護者が子どもの行動を縛ってしまうと、関心のある物事でも積極的に取り組めない可能性があるため、知的好奇心が高まりません。
知的好奇心の高い大人に育ってほしい場合は、押し付けや行動の制限は控えましょう。
子どもが自由に行動できる環境をつくることが大切です。
子どもに考えさせない
子どもに考えさせずに親が全部教えてしまうことは、知的好奇心を削いでしまう可能性があります。
子どもの考える機会を奪ってしまうと、自分自身で物事を思考しなくなり、すぐに他人に答えを聞こうすることが増えます。
保護者はすぐに答えを教えるのではなく、まずは子どもに考えさせることを徹底してみてください。
どうしても保護者の助けが必要な場合は、あくまでも子どもが自分で考え、正しい答えに導けるようにサポートするだけにしましょう。
子どもが物事について深く思考するきっかけをたくさん用意することで、知的好奇心を刺激してあげましょう。
保護者が知的好奇心を持たない
保護者が何に対しても興味を示さず、子どもの「なんで?」という質問を雑に扱ってしまうと、子どもの知的好奇心を削いでしまうかも知れません。
子どもは保護者を見て育つため、保護者が子どもと一緒になって、物事に興味をもち、学習すると子どもも知的好奇心を持って育つでしょう。
子どもの知的好奇心 まとめ
いかがだったでしょうか。
この記事では、子どもの知的好奇心について、以下のことを紹介しました。
- 知的好奇心とは
- 知的好奇心の高い人・低い人の特徴
- 知的好奇心を高める方法
- 知的好奇心を削いでしまうかもしれない気をつけるべきこと
子どもに高い学習意欲を持たせたい場合は、保護者は外部からの刺激・情報を与えたり、自由に遊べる環境を作ると良いでしょう。
保護者がしっかりと知的好奇心が高まる環境を作ることで、子どもが将来的に社会で活躍することが期待できます。
まずは子どもが自由に遊べる環境を用意するところから始めてみましょう。