【会長コラム】300年先の未来をつくる教育

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ソニー・グローバルエデュケーションは、ソニーグループにおける教育事業会社として、2015年に誕生しました。
以来、ビジョンとして掲げているのは「300年先の未来をつくる教育」です。

300年先?そんな先の話、自分には関係ない!

そう思った方は多いのではないでしょうか。
そうです、300年先というのは途方もない未来です。
今これを読んでいる方は、高い確率で300年後に生きていないわけですから。

誤解がないように正確に言えば、私たちが作りたいのは、300年先の未来に影響を及ぼすくらいの「今の教育」です。

今から 400年ほど前に近代科学が生まれ、自然科学の学問体系が確立してきました。
人類が科学的な視点を獲得したことによる、科学者の偉大な発見は、確実に未来をつくることにつながってきました。

また、数学の歴史はもっと古くまで遡ることができます。
紀元前3世紀頃にユークリッドは「素数が無限にあること」をすでに発見しました。

素数の神秘的な性質は、現代のインターネットのセキュリティ技術の根幹にある「公開鍵暗号方式」の理論的な基礎になっています。

将来世界中を結ぶインターネットの要素技術として素数の性質が使われるなんて、2000年以上前の人々は微塵も思ってなかったに違いありません。

日本に目を向ければ、300年前の江戸時代中期には寺子屋が生まれています。寺子屋は当時としては画期的なシステムで、国民の識字率、計算力、教育レベルを大きく底上げしました。

文明が進んでいた同じ頃のヨーロッパでは、教育を受けるためには家庭教師を付けることが一般的だったので、庶民にまで門戸を開けた寺子屋がいかに大きなイノベーションだったかがわかると思います。

寺子屋は無学年式のフリースクールともいうべき存在で、いまそういう塾があれば逆に流行るのでは、と思えるような古くて新しい形態です。

私たちが目指しているのは、教育領域において、寺子屋を超えるようなイノベーションを起こすことです。

そのときに、鍵になるのはテクノロジーです。

今後も、テクノロジーの進化とともに、来たるべき社会の新しい教育に向き合っていきます。

ソニー・グローバルエデュケーションの プログラミング教育

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