KOOVパートナー教室事例紹介:ミキハウスの幼児教室 キッズパル

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ロボット・プログラミング学習キットKOOVは全国1,000教室以上のパートナー教室様にて活用いただいております。同じKOOVを使った教室でも、カリキュラムや学習されているお子さまの年齢もさまざま。

今回は幼児教室における事例として、ミキハウスの幼児教室 キッズパル様をご紹介します!

School Data

ミキハウスの幼児教室 キッズパル
(株式会社ミキハウス アンド 小学館プロダクション) 

  • 全国47教室にて0歳10ヵ月~小学生3年生 コースを展開 
  • 2022年度から総合教育コースの年少・年 中・年長クラスでKOOVを使用したプログラ ミングカリキュラムを導入 

Class Data 

  • 使用機材:KOOVとタブレットを1人各1台ず つ使用 
  • 各クラス生徒人数:最大12名 

インタビューにご協力いただいた小学館集英社プロダクション
エデュケーション事業本部 キッズ教育事業部 教育サービス課
中村 様

KOOV® に触れたら、子どもたちが楽しむ姿を想像できた

導入の背景とねらい

プログラミング教育を導入した背景を教えてください。

中村様 : ミキハウスの幼児教室 キッズパル(以下、キッズパル)では小学校やその先の将来に 必要な力を育めるようにカリキュラムを組んでいます。プログラミング教育は小学校でも必修 化され、これからの時代で必要とされる大切な教育の一つだと考えているため、導入を決めま した。また、同グループが運営する幼児教室で実施しているプログラミングの授業を通して、 子どもたちがいきいきとした表情で、試行錯誤力・論理立てて考える力を身につける姿を見て きたことも、導入の決め手となりました。

プログラミング教材の中で KOOV を導入した理由を教えてください。

中村様 : つくった作品を動かせる KOOV は、子どもたちの好奇心を刺激しワクワクする体験を 与えてくれます。キッズパルでは探究心を育むことを大切にしていることから、KOOV の特長 に合致したこと、そのコンセプトの想いに共感したこと、また、一緒にプログラミング授業の カリキュラム開発に取り組んでくれる点が選定の理由でした。
特に、ブロックの組み立てでは新しいアイデアを創造する力を養えると思います。実際に、最 初はイメージが湧かず手がとまってしまったり、先生の真似をしたがる子もいましたが、経験 を積むと自分の表現したいものを何にも捉われずに形にできるようになりました。

KOOV の講座開講までの流れを教えてください。

中村様 : 決定から開講までの一年間は毎週ミーティングを開き、カリキュラムの内容をつめてい きました。特に年少児がどこまでブロックを組み立てられるのかが重要なポイントであったた め、これまでの幼児教室の運営実績と経験から検討を重ねました。カリキュラムが決まった後は 指導案やマニュアル作成と並行し、検証を行うために子どもたちへのトライアルも実施し内容を ブラッシュアップしていきました。
開講3カ月前からは、全国の100名を超える講師に研修を行うとともに、授業当日の準備物から、 テーマごとの作品の組み立て方、プログラミング操作(タブレットの使いかた)、電子パーツに ついてなど計 36 本のマニュアル動画を作成し、講師がいつでも教室で確認できるようにしまし た。初期の授業時には教室からの問合せに迅速に対応できるフォロー体制を整えましたが、トラ ブルも少なくスムーズに授業をスタートすることができました。

KOOV の授業導入について、講師・保護者の反応はどのようなものでしたか?

中村様 : 講師は新しいカリキュラムやプログラミング操作に不安を感じているようでしたが、 実際に研修を通じて KOOV に触れる中で、講師自身がそのおもしろさ、ワクワク感、達成感 に気付き、子どもたちが夢中になる姿をイメージできたことが大きく、新たなプログラミング 教育の導入に楽しみを感じながら取り組むことができました。
未就学児の保護者の中には、プログラミング教育の小学校必修化の認知度が、まだ十分ではな い時期であったことから、自宅では体験できない面白そうなコンテンツが新しく入ってきた、 という反応が多いように思いました。

保護者アンケートで KOOV が 1 年間で一番印象に残った授業に選ばれた

授業に関して

KOOV でどのような授業を行っていますか?

中村様 : 年間計8回の授業で、各回 30 分のカリキュラムを年少・年中・年長クラスに導入しています。年少から年長にかけて、ブロックもプログ ラミングも徐々に難易度があがるように設計されています。
子どもの発想力・創造力・発明力・達成力を大切にするために、テーマだけを伝えてブロックを組み立てています。プログラミングパートでは、 どのように指示を出せば意図した通りに動くのか、プログラムを改造すると何が起きるのかを体感してもらい、試行錯誤力・問題発見力・論理的思考力が楽しく身につくように声かけを行っています。
また、キッズパルでは表現する力の育成を大切にしているので、年中クラスからは最後に発表の時間を設け、他の子どもたちの前で見てほしいところ・工夫したところを発表し、探究する力を身につける機会としています。
以前、おばけがテーマの授業で「パンチができるおばけ」を作っている子がいました。手の部分だけ青色のブロックを使い、発表の際に”メガトンパンチ”と言いながら青いブロックだけを外して説明をしている様子をみて、自己表現しそれを他者に伝える力が身についていると感じました。

子どもたちにどんな変化があったか教えてください。

中村様 : 子どもたちは KOOV の授業に関心が強く、プログラミングの日はいつも以上にテンション高く、教室に来てくれます。ブロックを組み立 てるだけではなく、プログラミングすることでオリジナルの面白い作品が作れると知っているので、授業中も全員が主体的に楽しんで学習してい ます。創作活動などが苦手な子も、回を重ねるごとに、楽しめるようになっていく姿をみて成長を感じています。
キッズパルでは自ら考えて学ぶ姿勢を身につけるために、探究心や好奇心をもつことを大切にしています。プログラミング授業はまさに子どもの 好奇心を刺激し、探究心を伸ばす授業となっています。そして何よりも子どもたちにとって楽習(楽しい学び)の時間となっているので、その他 の活動(学び)にも良い影響があるように感じています。

KOOV を導入してから1年が経ちました。導入した後の子ども・保護者・先生の反応を教えてください。

中村様 : 子どもたちは自分でつくった作品を動かせることが楽しそうで、タブレットだけでなくブロックも使うことで、より達成感を感じることができているようです。特に LED を使った授業は人気が高く、毎回「電気を消してほしい」など積極的に子どもたちから声があがります。実際に光がつくと、喜びや感動で LED だけではなく子どもたちの笑顔が輝きます。
2023 年 3 月に実施した保護者アンケートで、印象に残った授業内容を聞いたところ、半数以上の保護者がプログラミングを挙げてくださいました。「家では教えにくいことを学べるから」「小学校で必修の学びを幼少期から学べるから」「子どもが楽しんでいるから」という意見が多く、満足度の高いカリキュラムになっています。ブロックの組み立てを通じてプログラミングを学ぶことは、何を作っ
て何を学んでいるかがわかりやすいため、保護者に成長を感じてもらいやすい点も、KOOV の特長だと思います。
導入してから 1 年が経ち、講師が行う授業もブラッシュアップされてきました。1 年間を通じた子どもの成長を見ることにより、導入 2 年目で期 待できる更なる成長が楽しみですし、より子どもたちにとって学びの多い授業になるよう励んでいきたいと思います。

子どもの創造力・表現力をさらに育てていけるようにしたい

教育方針に関して

KOOV カリキュラムを教えるにあたって、大事にしていることは何ですか?

中村様 : 子どもの自由な発想を大切にしています。講師が今後さらにプログラミング教育の経験を積んでいくことで、子どもの創造力ややりたいことを表現する力を一層育てていけると実感しています。

KOOV カリキュラムの今後の方針 / 展望を教えてください。

中村様 : まずは、年少から年長までの全カリキュラムを通して学んだ幼児が、どのように成長していくのかをしっかり見届け、プログラミング教育の成果を示していきたいと考えています。
子どもの将来に役に立つ力を学べる重要なカリキュラムとして、身につけられる力を保護者に発信していき、幼児教室のカリキュラムとして定着させていくことを目指します。

 

ソニー・グローバルエデュケーションの プログラミング教育

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