子どもの教育に大切な3つのこと!基礎的な能力を伸ばして感受性を育てよう

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「子どもの教育って何をしたらいいのかな?」
「自分の教育の仕方って正しいのかな?」

あなたは今、このようにお悩みではありませんか?

今回は、文部科学省の資料をもとに、子どもの教育において大切なことを3つピックアップして解説します。

本記事を読めば、どのように教育したらいいのか、保護者が意識すべきポイントや注意点をしっかり把握できるでしょう。

また、すぐにはじめられる幼児教育の方法もまとめているので、実践してみてはいかがでしょうか。

子どもの教育の現状は?文部科学省のデータをもとに課題点を解説

子どもの教育の現状

文部科学省が公表する「子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の方向性」をもとに以下の3つの課題点をピックアップしました。

  • 子どもの基礎的な能力の低下
  • 地域社会の教育力の低下
  • 家庭の教育力の低下

上記の課題点を具体的に解説していきます。

子どもの基礎的な能力の低下

文部科学省が公表している「子どもの育ちの現状」では、以下のような基礎的な能力の低下が課題となっていることが分かりました。

  • 基本的な生活習慣や態度が身に付いていない
  • 他者とのかかわりが苦手である
  • 自制心や耐性、規範意識が十分に育っていない
  • 運動能力が低下している

引用:文部科学省「子どもの育ちの現状

つまり、幼少期の育て方では「生活習慣」や「道徳性の芽生え」「好奇心・探求心」を培い、学習意欲の基礎となる部分を向上させることが大切だと言えるでしょう。

地域社会の教育力の低下

ここでの「地域社会」とは、地域で子どもと子育てを見守る環境のことを指します。

文部科学省の資料によると、子どもの基礎能力の低下は、子育て環境が整っていないことが原因だと述べています。

少子化,核家族化が進行し,子どもどうしが集団で遊びに熱中し,時には葛藤しながら,互いに影響し合って活動する機会が減少するなど,様々な体験の機会が失われている。

人間関係の希薄化等により,地域社会の大人が地域の子どもの育ちに関心を払わず,積極的にかかわろうとしない,または,かかわりたくてもかかわり方を知らないという傾向が見られる。

引用:文部科学省子どもの育ちの現状

地域社会の教育力の低下によって、子どもが経験すべき貴重な機会が失われることがあり、子どもの成長に影響を与える可能性があると言えます。

文部科学省によると地域社会の教育力が低下してしまった原因は以下の5つだと考えられています。

  • 少子化
  • 核家族化
  • 都市化
  • 情報化
  • 国際化

文部科学省は、大人優先の社会風潮となっていることへの指摘をしています。

つまり、地域社会の教育力が低下したことで「子ども同士で遊ぶ機会」や「貴重な経験・体験」が少なくなり、子どもたちの成長に悪影響を及ぼしている可能性があるのです。

家庭の教育力の低下

「家庭の教育力」とは、保護者や祖父、祖母などの大人が子どもの教育を支援をすることを指します。

文部科学省の資料によると、地域社会の教育力の低下にともない、家庭の教育力も低下していることが見受けられました。

家庭での教育面のサポートが不足しているため、子どもの基礎的な能力も下がってしまうのです。

たとえば、子どもは、成長するうえでさまざまな体験を経験する必要がありますが、少子化や核家族化の影響により、子どもが集団で遊びに熱中する機会が少なくなります。

さらにテレビゲームやインターネットなどの室内遊びが増えることも貴重な体験を減少させる要因だと考えられます。

子どもの学習意欲が向上するためには、さまざまな経験・体験を積み重ねることが大切です。

家庭でもしっかりと子どもに目を向けて、サポートすることが課題となっているのです。

参考文献:文部科学省「第1章 子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の方向性

子どもの教育に大切な3つのこと

子どもの教育に大切なこと

文部科学省の「子供たちの未来を育む豊かな体験活動の充実」によると、子どもはさまざまな感動体験を得て、感受性が豊かな人間に成長します。

感受性が豊かな子どもは、「知りたい」「気になる」といった好奇心や探求心が強いため、学習意欲が高くなる可能性があります。

感受性はさまざまな経験をすることで磨かれるので、保護者は子どもが感動体験を積み重ねられるように意識してみてはいかがでしょうか。

そこでここでは、文部科学省のデータ(※1.2.3)をもとに、子どもの基礎的な能力の低下を防ぐポイントをまとめました。

  • 遊びのなかで学ぶ
  • 身体を積極的に動かす
  • 人や自然とのふれあう機会を増やす

子どもの教育の現状にて把握できた内容から重要なポイントを3つにピックアップしました。

子どもの教育に大切な理由と具体的な内容を解説しているので、実践してみてはいかがでしょうか。

※1「幼児と一緒に遊ぶときの配慮について
※2「幼児期運動指針ガイドブック
※3「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿

遊びのなかで学ぶ

遊びの中で学ぶ

文部科学省の「幼児と一緒に遊ぶときの配慮について」によると、子どもは遊びを通して「集中力」や「思考力」「観察力」「記憶力」「想像力」を身につけていきます。

幼少期は、興味や関心が広がり、直接的・具体的な体験を通して発達していきます。

そのため、子どもが「わかる・できる」などの喜びや楽しさを実感できるように工夫することが大切です。

具体的には、保護者と一緒に次のような「遊び」を楽しむことで子どもの成長に役立ちます。

  • 本を読む・読み聞かせをする
  • 工作をする
  • おままごとをする
  • 歌を歌う・リズムに乗って踊る

絵本を読みながら文字を少しずつ習得したり、折り紙で数学の学習に繋がったりするケースも期待できます。

身体を積極的に動かす

身体を積極的に動かす

子どもの身体を積極的に動かすことも教育に欠かせないポイントです。

運動をすることで、子どもは以下のようにたくさんの「学び」や「スキル」を習得できます。

運動の目的 期待できる効果
体力・運動能力の基礎を培う 運動を調整する能力や危険回避の基礎を身に付ける
姿勢を維持して支えるために筋力を鍛える
丈夫で健康な体になる 健康的に過ごせるようになる
意欲的に取り組む心が育まれる 「やる気」「我慢強さ」「友達関係が良好」「社交的」など前向きな性格を形成される
協調性やコミュニケーション能力を育てる 感情をコントロールし、友好関係を良好に保てるようになる
認知能力を育てる 創造力や発想力が豊かになり、物事を様々な面から捉えられるようになる

参照:文部科学省「幼児期運動指針ガイドブック

文部科学省の「幼児期における運動の配慮事項と保育者・保護者の方々に向けた提案」のデータをもとにおすすめの遊びをご紹介します。

  • 忍者やプリンセスなど好きなキャラクターになりきって遊ぶ
  • 音楽やリズムにあわせて遊ぶ
  • 大型積み木やマットなど遊具で遊ぶ
  • 滑り台や鉄棒などの固定遊具で遊ぶ
  • 新聞紙やペットボトルなどの身近なものを使って遊ぶ

保護者は、子どもが自発的に楽しめるようにサポートすると良いでしょう。

人や自然とのふれあう機会を増やす

人や自然とふれあう時間が多い子どもは、命あるものをいたわり、大切にすることができるようになります。

そのため、「楽しく学ぶ」「身体を動かす」ことに加え、人や自然とふれあう機会を増やすと良いでしょう。

自然や人にふれる体験を通じて、身近な動植物に対し、やさしく接したり、相手の気持ちを考えたりしながら言動・行動ができるようになるでしょう。

具体的には以下のような人や自然、動植物との接点を増やしてみてはいかがでしょうか。

  • 公園で同じくらいの年齢の子どもと遊ぶ
  • 祖母や祖父、親戚に会う
  • 保護者の友達に会う
  • 朝日や夕日を一緒に見る
  • ペットショップや動物園で動物にふれる
  • 散歩をしながら子どもが植物に意識を向けるように声掛けをする

できることから少しずつ始めてみることをおすすめします。

参考文献:文部科学省「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿

子どもの教育に関する注意点!保護者が注意すべきこと3選

保護者が注意すべきこと

保護者は、子どもの基礎的な能力低下の要因を解消することが大切です。具体的にどのようなことに注意すると良いのか、文部科学省の資料(※4.5)から厳選しました。

  • 子どもの成長にあわせた教育を行う
  • 幼児教育=勉強ではないことを理解する
  • 見えない教育であることを理解する

注意すべき理由を根拠とともに解説するので、幼児教育について深く知ることができるでしょう。

※4「子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題
※5「幼児教育の意義及び役割

子どもの成長にあわせた教育を行う

子どもの成長過程には、個人差があるので、お子さまの成長具合に応じた教育を行いましょう。

豊かな心身を育むためには、子どもの能力や発達段階を見極めて適切な教育を行う必要があるのです。

文部科学省の「子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題」では、以下のように発育段階別に重視すべき課題を公表しています。

発育段階 重視すべき課題
乳幼児期
  • 人に対する信頼感を得るために愛情を与える
  • 基本的な生活習慣の形成
  • 道徳性や社会性の芽生えとなる遊びを通じ、子ども同士の体験活動を充実
学童期

(小学生低学年)

  • 「人として、行ってはならないこと」 についての知識と感性を身につける
  • 集団や社会のルールを守る
  • 自然や美しいものに感動する心の育成
学童期

(小学生高学年)

  • 抽象的な思考への適応や他者の視点に対する理解
  • 自己肯定感の育成
  • 自他の尊重の意識や他者への思いやりの心を育成
  • 集団における役割の自覚や主体的な責任意識の育成
  • 体験活動の実施など実社会 への興味・関心を持つきっかけづくり

上記のように、年齢や月齢だけで発育段階を分別するのではなく、お子さまの成長にあわせた適切な教育を心がけましょう。

幼児教育=勉強ではないことを理解する

子どもの教育を行っていく中で、幼児教育を行う方もいるでしょう。

「幼児教育=勉強」と認識している方が多いかもしれません。

しかし、幼児教育は、幼児期の発達の特性に照らした教育のことであり、勉強ではありません。

学力向上や受験などを念頭において知識のみを先取り獲得する「早期教育」とは異なります。

幼児教育は、目先の結果のみを期待するのではなく、生涯にわたる学習の基礎を作ることを重視しましょう。

文部科学省の「幼児教育の意義及び役割」には、幼児教育は以下のような役割を担うと記載されています。

幼児教育は,知識や技能に加え,思考力・判断力・表現力などの「確かな学力」や「豊かな人間性」,たくましく生きるための「健康・体力」からなる,「生きる力」の基礎を育成する役割を担っている。

引用:文部科学省の「幼児教育の意義及び役割

見えない教育であることを理解する

子どもの教育や幼児教育は、すぐに結果がでないことが多く「見えない教育」と言われています。

その理由は、幼児教育は子どもの内面に働きかけ、「強さ」や「可能性」などの非認知能力を伸ばすことを狙いとしているからです。

学力的な教育であれば、「テストの結果が良くなった」「字が綺麗に書けるようになった」というように目に見える形で結果が出るでしょう。

しかし幼児教育は、非認知能力向上を目的としているので、目に見えた結果が出ないことを理解しておく必要があります。

非認知能力については別記事にて詳しく紹介しておりますので、ぜひご一読ください。

非認知能力とは?子どもの能力を伸ばす4つの方法をご紹介

子どもの教育に大切なこと まとめ

子どもの教育に大切なのは、「生きる力」の基礎を育むことです。

子どもは、遊びを通して「集中力・思考力・観察力・記憶力・想像力」などの
「生きる力」を身につけていきます。

少し難しく感じるかもしれませんが、保護者は、以下の3つを意識すると良いでしょう。

  • 遊びのなかで学ぶ
  • 身体を積極的に動かす
  • 人や自然とのふれあう機会を増やす

以上の経験を積み重ねることで「生涯にわたる学習の基礎を作る(後伸びする力)」を楽しく習得できるはずです。

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