【会長コラム】子どもの教育におけるスクリーンタイムとの向き合い方

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小中高校生の子育て中の親御さんに共通する悩みは、子どものスマホ依存ではないでしょうか。アンデシュ・ハンセン氏著の「スマホ脳」がベストセラーになったのも記憶に新しいところです。いくら親が良い教育を受けさせるために入念な準備をしても、子どもの可処分時間がスマホに奪われ、やるべき勉強が中途半端、「作戦」は空振りに終わることも珍しくありません。もっとも、現代に生きる中でスマホを使わない生活は考えられないので、依存しすぎないように上手に付き合っていく必要があります。今回は子どもが適度な距離感でスマホやスクリーンに向き合うために、親としてできること、を考えていきたいと思います。

令和3年度インターネット利用環境実態調査

現状を把握するために、最初に内閣府が調査した「令和3年度 ⻘少年のインターネット利⽤環境実態調査調査結果(概要)」を見ていきます。この調査では、満10~満17歳の青年5000人(回収率67.9%)、および同居する保護者5000人(同70.2%)、満0~満9歳までの子ども3000人(同76.5%)が対象となっています。青少年の機器ごとのインターネット利用状況をみると、10歳以上の小学生でH28年度には22.3%がスマホからインターネットを利用していたのに対して、R03年度では53.4%まで増えています。同様に中学生では、47.3%だったのが80.8%まで増えています。直近の高校生は98.7%であるので、小学生や中学生がこの水準まで増えてくるのはもはや時間の問題だと考えられます。

令和3年度インターネット利用環境調査

利用状況については、全年齢で「動画を見る」の割合が最も高くなっています。中学生や高校生になってくると、「検索する」「音楽を聴く」「ニュースをみる」の割合が高くなってくるのも顕著です。しかし、この結果は、するかしないかの割合なので、時間占有率でみると「動画を見る」「音楽を聴く」「ゲームをする」の割合はかなり高いのだろうと予想します。音楽鑑賞などもあり、インターネット利用時間がそのままスクリーンタイムとは限らないのですが、高校生のインターネット利用時間は平均すると約5時間31分となっています。想像通りですが、改めて数字を聞いてしまうと驚きます。家庭によってはゲームの時間を厳しく制限しているかもしれませんが、音楽を聴いたり、スマホで勉強する時間を制限することはまずないでしょう。現代に生きる子どもたちにとって、インターネットの利用は必須であり、いつでもどんなときでも手に届く場所にあるのは望ましいことです。

令和3年度インターネット利用環境調査

スクリーンタイムが増大するデメリット

さて、一日の中でスクリーンタイムが増大するデメリットはなんでしょうか。子どもの立場になれば、視力の低下、頭痛、睡眠サイクルの乱れ、等の健康面への不調が大きいと考えます。しかし、最も大きなデメリットは、体を動かす活動時間が減ってしまうにあると考えられます。スクリーンタイムの増加と身体活動時間の減少には相関があると考えられるので、スクリーンタイムだけが悪者にされるのは行き過ぎた議論のように感じます。一日の中で十分に体を動かし運動する時間が取れるならば、自然とスクリーンタイムも減っていき、メンタルヘルスへの好影響もあるでしょう。また、スクリーンから離れたテクノロジーフリーな環境で趣味を見つけることも必要です。デジタルツールを使わない、読書やイラスト制作、工作などは良い例でしょう。

つまり、スクリーンタイムが増え始める中学生、高校生から対策したのでは遅く、幼児期から運動や読書などの分野で熱中できることを見つけておき、それらを継続できる環境を整えてあげるのが親の役割かもしれません。もちろん過度にスクリーンタイムを排除することは問題です。テクノロジーは明らかに人間の能力をレバレッジしてくれるので、子どものうちから慣れておくことの方が重要です。子どものスクリーンタイムへの向き合い方で親が果たすべき最大の役割は「子どもが何かに依存しそうになっていないか」を見極めることです。究極的には「依存」するほどハマらなければ、寛容に見守ってあげることも時には必要でしょう。

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