【会長コラム】失敗力により育まれる創造的思考

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競争が激しく完璧主義が横行する世界

教育の世界では完璧主義が根付いています。学校の授業でも地域のスポーツクラブでも、何かに失敗して先生が子どもを叱るようなことは、以前に比べたら大きく減っています。しかし、算数や数学で一度計算ミスをしてしまえば、減点されてしまうのはもちろんのこと、正しい解き方をしていたとしても0点になることがあります。そのような競争が相対的に少ないと思われる未就学の時期でも、子どもは「できない」ことを恐れています。周囲の大人が期待しすぎるのか?子ども同士でできないことをからかわれるのか?単にプライドが高いだけなのか?理由は様々ですが、社会の環境がこれだけ変わっても、昔から今に至るまで、子どもですら「失敗」を恐れ、回避する傾向にあります。

日本の子どもは特に失敗を恐れるのでしょうか?アメリカと日本の小学校の授業の様子を比較したMistakes Were Made (But Not by Me): Carol Tavris, Elliot Aronson, 2008によれば、アメリカの生徒の方が失敗を嫌い、日本の生徒はみんなの前で失敗しても意に介せず、淡々と正解するまでやりきったとのことです。この結果は、少し感覚と異なるものがあるかもしれません。というのは、アメリカの方が失敗におおらかで、日本は厳格である印象があるからです。しかしながら、冷静に考えてみると、日本では正解しても先生が過度に褒めることもなければ、逆に不正解でも何事もなかったように事務的に解答を提示します。すべての先生がそうではないですが、リアクションが大きいアメリカから見ると無関心ともいえる姿勢でしょう。失敗を単なる失敗とみなすか、失敗を成功への過程とみなすかは、文化的背景よりも周囲の影響が大きいことを示しています。

たくさん失敗することが歓迎されるプログラミング教育

教育の評価基準がペーパーテストの点数であり、そういう教育を受け続けている子どもが失敗を恐れるようになってしまうのは無理もありません。社会が多様化して画一的な基準では評価ができなくなっている今、結果だけでなく、過程(プロセス)もまた評価されるべきでしょう。つまり、結果を基準に照らし合わせて正誤を付けるだけではなく、何にチャレンジをして何を生み出したか、という創造的思考が大切にされるべきです。創造的思考を育む教育において、失敗をすることは正義です。失敗した回数が多いのは悪いことではなく、チャレンジした回数が多いことの証拠です。失敗しても繰り返し取り組んだことは、物事に情熱を注いだことの証拠です。従来型の伝統的な教育が、創造的思考を育むものへと変わっていけば、失敗が歓迎され、失敗を学んだことにより生まれる多様性が社会を豊かにしていくものと考えています。

創造的思考は21世紀を生きる社会のあらゆる人々に必要不可欠とされるものです。多くの親御さんは「うちの子どもは芸術的センスがないから」と創造的に学ばせることを諦めてしまっているかもしれません。芸術的センスと創造性は直接結びつくものではありませんし、子どもは誰でも創造性を持って生まれていくるので、創造的思考を伸ばすためにはセンスよりも環境が大切です。その環境を準備するために、現代ではプログラミング教育ほど有用なものはない、と言っても過言ではないでしょう。プログラミング教育には、テクノロジー、コミュニケーション、思考力などの多くの教育的側面がありますし、それ以上に創造的思考を育むすべてのエッセンスが内包されているからです。

「失敗力」は創造的に学ぶことで身につけられる

コンピュータで自分が作りたい何かをプログラミングするときに、エラーもバグも何もなく一度で動いてしまうことは稀です。途中でエラーで止まってしまったり、思い通りに動かなかったり、何度もやり直してようやく完成するまでには、多くの失敗を経験します。つまり、プログラミングという作業には「失敗力」が必要なのです。小さい子どもが、ブロック、画用紙、クレヨン、色鉛筆、ハサミ、セロテープなどのいろいろなツールを使って作品を組み立てていくプロセスは創造的な学びそのものです。新たなアイデアを試すたびに多くの困難や失敗が待ち受けていますが、その失敗を乗り越えていく力も「失敗力」と言えるでしょう。「失敗力」という言葉の解釈は人それぞれですが、ここでは「失敗することをポジティブに捉えることができる力」だと定義したいと思います。

一般的にヒトの能力というものは、幼児から青年期に至る過程で右肩上がりで伸びていくはずです。ところが、失敗力の場合は、物心がつき青年期や大人になるにつれて失われていく傾向にあります。デジタルの世界ではいくらでもやり直しができるので、ミスが致命的になることは少なく、昔のように一回の失敗を恐れる必要はありません。幼い頃から失敗することに慣れ、失敗を成功のための過程だと考えられるようになるためには、日常的にプログラミングに触れ、創造的思考を育むことが最善の方法の一つであることは間違いないでしょう。

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