【会長コラム】人生100年時代に「学び続ける」ことの意義

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生涯学習が注目される背景

2016年に邦訳が刊行された『LIFE SHIFT』(L・グラットン、A・スコット著、東洋経済新報社)以来、すっかり人生100年時代が認知されました。元気な高齢者が増えてきて、本当にそういう時代が到来していると感じてます。

100年間の人生を充実して過ごすためには、常に成長し続けることが必要で、そのためには学ぶ姿勢を持ち続けることが求められます。生涯学習によって、人間として成長機会を多く得ることができるようになるからです。

また、2020年に邦訳が刊行された『LIFESPAN(ライフスパン)―老いなき世界』(デビッド・A・シンクレア、マシュー・D・ラプラント著、東洋経済新報社)もなかなかの衝撃作で、「老化は病気である」ことを提唱しています。

老化の原因やプロセスが科学的に解明されてきたから言えることであり、病気であるからには当然「治療する」ことも可能になるわけです。身体の細胞には寿命がありますが、歳を重ねると細胞分裂によって細胞の染色体の末端にある「テロメア」が短くなることがわかっています。原理的には、テロメアが短くならないようにすれば、老化を食い止め、寿命を延ばすことができる可能性があります。

NMN(ニコチンアミドモノヌレオチド)は、遺伝子を活性化させるもので、アンチエイジングの世界では有名なサプリメントです。ヒトでの抗老化作用の検証は不十分であり、非常に高価なので、まだ夢のサプリメントですが、いずれは安価で日常的に摂取できるようになることでしょう。

いくら長生きしても不健康では意味がありませんが、いつまでも若く健康体でいられるならば、生涯学習により新たな視点を獲得し、柔軟な考え方を持ちながら、充実した人生を送る意味が出てきます。

子どもと同じようにはいかない大人の学習

生涯学習の定番といえば、「語学」「ビジネス・経営」「芸能・文化」「スポーツ」あたりでしょうか。「趣味」の活動も、学びの一部と考えることもできます。

始める動機は人それぞれですが、共通する悩みは、学び続けることが難しいことです。子どもであれば、学校の成績や大学受験などのゴールが見えているため、比較的モチベーションを維持しやすいわけです。大人は自分の意志でゴールを設定したつもりでも、つい先送りになったり、ゴールを勝手に変えてしまったり、思うようにいかなかった経験は多々あることでしょう。

そこで、大事になってくるのが「コミュニティ」です。自分ひとりでの学びには限界がありますが、オンラインでもオフラインでも共通の目標を持つ仲間がいれば、モチベーションの維持に貢献します。

教え合いや助け合いの精神で一緒に学べば、人の役に立っている満足感もあり、精神的な安定も期待できるかもしれません。他の人の考え方を知ることで、視野が広がることもあります。多様な価値観に触れることで、仕事においても良い影響があることは間違いありません。

生涯学習で、何を学ぶのか?

「時間に余裕があるので何かを学びたい、でも何を学んで良いかわからない」こういうふうに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

基本的には興味のあることを学べば良いと思います。興味が先にあれば、「なぜ学ぶのか」という理由はあと付けでもうまくいきそうです。それでも、何に興味があるかわからない、ということはありそうです。そういうときにおすすめしたいのが「プログラミング」です。

2025年の大学入試共通テストからは「情報」が試験科目になることは決まっているため、これから社会に出てくる学生は、昔の学生よりもプログラミングに慣れ親しんでいるはずです。今の現役世代が共通言語で新しい世代と会話するためにも、最低限のプログラミングの知識はあったほうが良いでしょう。

「プログラミング」の難点は、学ぶ内容にかなり幅があることです。アプリやサービスを作ることもプログラミングなら、高度なアルゴリズムを作ることもプログラミングです。前提知識に深さが求められるため、最初のハードルが極めて高いです。

そこで、全く新しいことをしようとせずに、「業務効率化」「生産性向上」の観点から、今の仕事をいかに自動化するか、を考えると、すんなり入れそうです。初版がベストセラーになった『退屈なことはPythonにやらせよう』は、2022年9月に第二版『退屈なことはPythonにやらせよう 第2版 ―ノンプログラマーにもできる自動化処理プログラミング』(オライリージャパン社)が発売予定で、入口としては最適だと感じています。

 


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