思考力を鍛える方法

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思考力は現代の教育や仕事において、重要なキーワードとなっています。私たちは日々さまざまな問題に対し思考を働かせていますが、このとき思考の流れを支えているのが思考回路です。
ソニー・グローバルエデュケーションは、問題に対するアプローチの方法(思考回路)を「スキャン、クリエイト、リバース、ノック、ステップ」の5つに分類し、「5つの思考回路」として定義しています。思考力を鍛えるには、この5つの思考回路をバランスよく鍛えることがとても効果的です。

 


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スキャン回路を鍛える

つまりこれは…

スキャン回路は、必要な情報と不要な情報を見つけて整理する思考回路。飾り物にだまされず、「つまりこれは…」と問題の本質をしっかり見抜くことが重要です。

☝︎本を読む・映画鑑賞
読書や映画鑑賞はスキャン回路の基礎をつくるのに非常に効果的です。読書が苦手なお子さんは、漫画や図鑑など、興味の持てるものから始めるとよいでしょう。
読書や映画鑑賞後に、「どんなお話だったかな」「誰が出てきたかな」など、話のあらすじや登場人物などについて振り返って情報を整理する練習をしましょう。

☝︎地図を見ながら歩く
地図を使って目的地を探すことも、情報の整理の訓練になります。住所、方角、目印になる建物など、必要となる情報をもとに答え(目的地)に向かうことで、情報を取捨選択する力が鍛えられます。


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クリエイト回路を鍛える

あ!もしかして…

クリエイト回路は、「あ!もしかして…」と、かたちや見方を変えて新たな可能性を生み出す思考回路。確かな理由を探る前の、「きっとヒントが隠されている!」といった感覚的な気づきも大切です。

☝︎なぞなぞで遊ぶ
親子で、なぞなぞを出し合ってみましょう。なぞなぞが解けたときの「あっ!」というひらめきは、脳へ新しい刺激をあたえてくれます。ひらめきは運や生まれつき持っている能力ではありません。発想することを繰り返すことで、新しいアイディアを考え出せるようになるのです。

☝︎あり物で料理をつくる
「コロッケを作ろうとしたら、パン粉がない!」なんていうときは、「食パンからパン粉を作ろう」など、クリエイト回路が必要です。限られた食材を使ってレシピを考えることで、創造力を豊かにしていきましょう。「トーストに何を塗って食べる?」などのちょっとした食材の組み合わせでも、お子さんの想像力をかき立てることができます。


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リバース回路を鍛える

こうなるためには…

リバース回路は、想定した結果を踏まえて「こうなるためには…」と、可能性を探し出す思考回路。結果ありきで考えることで進むべき道が明らかになります。

☝︎いろいろな「なぜ」を考える
「なぜ」を積み重ねることで、ものごとの仕組みを捉えるリバース回路が育っていきます。お子さんから「なぜ」の質問が出たら、すぐに答えを教えるのではなく、まずは一緒に考えてみましょう。また、「なぜ、横断歩道ではないところを渡ってはいけないのかな」など、保護者の方からかんたんな質問を投げかけて、考えるように促してあげてもよいでしょう。

☝︎ジグソーパズル
ジグソーパズルは、完成図や凸凹に合うものをもとに組み立てていくため、リバース回路を鍛えるには最適なゲームです。「このピースとつながるピースは…」と探すことで、結果を前提に可能性を探し出す思考回路の流れに慣れていきましょう。


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ノック回路を鍛える

…の場合、…の場合

ノック回路は考えられる可能性を「…の場合、…の場合」と、適切に選び出す思考回路。検証もれや複数回検証することがないように土台を作ります。

☝︎決めた条件に当てはまるものを探す
ノック回路を育てるには、山手線ゲームのように、同じ条件に当てはまるものを、なるべくたくさんリストアップすることが効果的です。親子で遊ぶなら、「部屋の中にある青いものを、なるべくたくさん集める」、「トマトをつかった料理の名前を、なるべくたくさん書く」、などのテーマを決めて遊ぶのもよいでしょう。

☝︎将棋、チェス、オセロ
将棋、チェスなどのボードゲームで、手駒を置く場所を考えるときは、ノック回路を使います。戦略的に勝つために、「手駒をここに置いた場合…」と、その後の相手の手まで予測することで、より適切な選択ができるようになります。


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ステップ回路を鍛える

これだからこうなる

ステップ回路は、確かな理由をもとに「これだからこうなる」と、考えを進める思考回路。「なんとなく」な感覚は使わず、確かな道だけを進みます。

☝︎日記を書く
今日何があったのか、そのとき何を考え、何を思ったのかを文章にすることで、自然と物事を順序立てて考えられるようになります。いくつかの出来事を「こうだから、こう」と繰り返しつなげていくことで、ステップ回路が鍛えられます。保護者の方がお子さんの日記を読んで「こんなこともあったね」と別の視点からコメントしてあげると、表現のお手本にもなります。

☝︎折り紙
折り紙は、順序を守って正確に折っていかないと思った通りのかたちになりません。工程を飛ばしたり、感覚的に折るのではなく、「ここまで折ったから、次はこう…」と進めていくことでステップ回路を使う練習になります。


5つの思考回路をバランスよく鍛えれば、思考の瞬発力が良くなり、ひとつの課題に対して素早くアプローチすることができるようになります。得意・不得意な思考回路を見つけたら、プログラミング脳をこれから鍛える本や、5分で論理的思考力ドリル/ちょっとやさしめ/ちょっとむずかしめを使って、思考回路にさらに磨きをかけましょう。

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ソニー・グローバルエデュケーションの プログラミング教育

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