聖光学院中学校高等学校様 プログラミング授業

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今年、2022年度も聖光学院中学校高等学校でプログラミング授業支援を実施しました。
2017年からSSH事業(スーパーサイエンスハイスクール)をきっかけにKOOVを導入いただき、その後継続的にプログラミング教育の切り口で授業の企画や実施支援を行っています。昨年、一昨年のコロナ禍においても、生徒の学びを止めないために時期をずらして授業を実施してまいりました。

特に利用シーンが多い授業は中学3年生の技術・家庭の単元として2日間の集中講座形式で、2人1組で協力しながらブロックを組み上げたり、プログラミングし、作品制作だけでなく、協同学習としての取り組みも意識した構成になっています。

課題解決型のプログラミング授業

1日目はKOOVのアプリケーション内にある「がくしゅうコース」を用いてLEDの使い方から光センサーを使ったランタン制作、DCモーターを使ったトラクター制作、サーボモーターを使ったペンギン制作などを行います。同時にプログラミングも順次、反復、条件分岐と主要な概念を学びながら効率よくコンテンツをクリアすることができます。
また、早く終わった生徒は「ロボットレシピ」に含まれるワニ(動物系)、リフトカー(乗り物系)、マラカス(音楽系)の中で好きなものを選んで制作します。
上記の3つの作例は応用的な電子パーツである加速度センサーやプッシュスイッチ、またプログラミングでは乱数を使いますので段階的かつ応用的な作品制作となっていきます。

2日目はチームで作りたいものを企画デザインし、制作・プログラミングします。
KOOVアプリは「じゆうせいさく」のフリーなプログラム画面を使い、生徒たち自身で創意工夫して組み上げたロボットをプログラム制御するところまでを体験します。これまでもガレージからの車の出入庫の作例、コンビニの模型、エレベータ、ピタゴラスイッチ、回転ずし、4足歩行ロボットや新たな楽器、リモコン付きスポーツカーなど創造性溢れた作品がこの授業の中で生まれてきました。身の回りに存在するものを実際に自分たちで制限時間内にプロト制作する過程の中で、チームメンバーとのコミュニケーション、作り手側の立ち位置で課題解決していくなど、まさにそのチームだからこそ実現できるような自由度の高い作品になっていきます。

 

情報科目への好奇心や意欲を喚起する

ソニー・グローバルエデュケーションのスタッフが支援した授業では今年はモノレールや車と鳥の動きを連動させた乗り物など意欲的な作品を目の当たりにすることができました。

印象的なシーンとして、マクドナルドのポテトが揚がった時のサウンドエフェクトを模してメロディー制作していたチームがあり、作ったメロディーが1オクターブ低いことに気づき、チームで会話しながら1オクターブ上げるためにどのようなプログラミングをすべきかを議論し、アプリケーション上で半音12個分を調整することで、想定通りのメロディーになった瞬間の生徒たちの驚きと感動の表情は見ている我々も非常にうれしい光景でした。

2017年から継続的にご協力いただいている担当教諭(数学科)の名塩先生からも授業実施に際して生徒たちに下記のように伝えています。
「この授業はプログラミングをマスターすることが目的ではありません。仕組みが良く理解できなくても構いません。大事なのはプログラミングを通じてロボットがどのように動くのか、それを全員が体験することに意義があります。将来文系を選択するにしても、今後のAI時代を生きていく上では必須の経験となるでしょう。」

授業に参加した生徒様からも下記のコメントをいただきました。
「元々スクラッチはやったことあるけど実際にロボットをプログラミングで動かすのは初めてでした。シャベル付きブルドーザーが作りたくてネットで画像見ながら組み上げてみましたが意外と構造が複雑で重心のバランスを工夫しないと重くて走らないんだなと気づきました。今回の授業で実際にロボットを作ってみて情報系の内容も面白いなと感じました。」

他にも、「やっぱりLEDやブザーよりもDCモーターの方が動きがあって面白い」といった素直な感想であったり、「四角いブロックを使って丸い形を表現するにはどうしたらよいのか」といった造形に対する質問、「このアプリって作るのにどれぐらい大変なんですか」といった実社会の製品開発に対する興味関心なども伺い知ることができました。

また、今回の授業では新たな取り組みとしてVIRTUAL KOOVを使ったスクリーンプログラミングにも挑戦いただいた生徒様もいました。
VIRTUAL KOOVはロボット制作と比較して、よりプログラミングスキルを重視した学習コンテンツ、また思考力問題もクリアしていきながらスモールステップでミッションを進めていきます。最後にはコンテスト形式のフィールドに挑戦いただき、全国の挑戦者とスコアを競い合うことでもう一度挑戦したいと思うような動機付け、また熱中してコンテンツに取り組むことでプログラミングスキル向上を実現することを目指しています。

■「VIRTUAL KOOV」プレスリリースはこちら
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今年度はオリジナル教育講座「聖光塾」でのプログラミング講座展開などもご検討いただいており、好奇心を持った生徒には積極的に体験できる機会が設けられています。
今後も先進的な取り組みを行う聖光学院中学校高等学校様とともに新しい企画を作り上げていきたいと思います。

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学校プロフィール:
神奈川県横浜市中区滝之上100
聖光学院中学校・高等学校(私立男子校)

https://www.seiko.ac.jp/

 

 

ソニー・グローバルエデュケーションの プログラミング教育

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